木幡社長ブログ

« 同業他社リサーチから自社の強みを探るメイン第2回工場操業環境のあり方検討委員会 »

『ハイ!と手を挙げましょう。』

さて、『自社の強みは何か?』ということを考えるあたって、弊社がまずいつも中小企業の社長様方にお薦めしているのが、インターネットでの【同業他社の検索リサーチ】である。


“お客さんやユーザーさんの立場に立って”同業他社さんのページを順番にじっくり見て頂くと、きっといろんなことにお気づきいただけるはずだ。
(※この場合注意して欲しいのは、リサーチはお客さんやユーザーさんが利用するであろうキーワードを使って検索をすることだ。そうするとこれまで同業他社と意識していなかったところ(場合によっては全くの異業種・異業態のところ)が競合であることに気付くこともある。)


かくいう弊社も、実は以前に同業他社のホームページをいろいろリサーチすることによって、「制作実績の掲載数が他社に比べれは多い」ということと、またそのなかでも「製造業のホームページ制作の実績が多いこと」という自社の特徴に気付くことができた。


「制作実績の掲載数が他社に比べれは多い」ということは、昨日もお話したたが、弊社が普段直接クライアント企業さまからお仕事を頂戴している元請形態であり、それまでは私自身もそのことをあまり意識していなかったのだが、実はそれが“クライアント企業さまと良いパートナーシップを築きやすい業務形態”であり「元請形態で制作実績が多い」ことがなにより弊社の大きな売りであったのだ。


そして今日お話しをするのは、もうひとつの気付きの「製造業のホームページ制作の実績が多いこと」という点だが、これについても当初私は、あまり自分で意識することもない点であった。


というのも、私にすればごく自然な成り行きのことだったのだ。


弊社はもともと工業系で圧力計等の計測・制御機器製造業の(株)木幡計器製作所の新規事業部からスタートした。


そんな訳で、創業当時は当然のことのように「木幡さん、あんたのところがそんな仕事もしてるなら、一度うちのホームページの相談にのってくれんかな?」と以前からのお知り合いの木幡計器の関連の団体・企業様方からお声掛け頂くことが多かった訳だ。
そして自然と工業系製造業のホームページ実績が多くなった。


このことは別段弊社が意識してその分野に特化しようとしていた訳でもなく、気が付けばそうなっていたのだ。


しかしこの事実は、同業他社と比較して見た時には、明らかにうちの特徴となっていた。


また一方で、私としては、どんな業種であろうともホームページ作りにおいて大切なことはどれも共通していて、特に製造業だからといって特に大きな違いがある訳ではないと思っていた。


故に、それまでは意識して「製造業のホームページはうんぬん」と言及することもなく、むしろあえて「製造業に強い」などとということを強調するほどのものではないと感じていた。


しかし、それはあくまで作り手の視点なのだ。


以前にプロダクトアウトとマーケットインについて述べたが、このように自社の特徴は自分にとって当たり前で別に大したことはないと思っていることも、実はそれはプロダクトアウト的な発想ではないかと思う。


これが、顧客の視点に立てばどうだろう。


製造業の人であれば、製造業のことをよくわかってくれて、その分野で経験の多い業者であれば安心感があるわけだ。


確かに、私もその業界に身を置いているので、工業機械系の専門用語もよく判るし、クライアント様ともいろいろ話も通じやすいわけだ。


弊社が同業他社リサーチにより「製造業のホームページ制作の実績が多いこと」に気付いて以来、弊社はあえて『製造業のホームページが得意なホームページ屋です。』と『ハイ!と手を挙げる』ことにした。

そうして『手を挙げて』自社の特徴を表現することによって、製造業の方は、なるほど『製造業のホームページが得意なホームページ屋さんねぇ。それなら〜』と安心いただけるのだ。


これは言い換えれば背景となるごく自然な自分らしさであり、また自社ならの独自資源(Asset)であるといえる。
それを語るには無理がなく、『得意とする理由は〜、何故なら○○なのです。』と単にその背景を語るだけでよい。


そして弊社があえて『製造業のホームページが得意なホームページ屋です。』と『ハイ!と手を挙げる』と不思議なもので、それまで意識せず当たり前のようにおもっていたことが、そうしてちゃんと『手を挙げて』自社の特徴を意識して、さらに自らの『尖がり』にしていこうと思って以来、「あそこは製造業のホームページが得意らしいよ。」と周りでも、誰かがうちのことを宣伝して頂けるようになった。


そして今度は自然と製造業の方からいろいろお仕事のお話もいただけるようになってきたわけだ。


自分のことや、自分の会社・業界のことは、意外と固定観念ができてしまい、「顧客から見た場合どう見えるのか?」がかえって判りにくいものだ。


また特に、その業界のことや、御社のことを良く知らない新たな顧客は、なおのことその視点は、その業界のことをよく知っている自分達が持っている視点とは違う場合が多い。


そんなことを気付かせてくれるのが、【同業他社リサーチ】だといえる。


このように弊社の経験からも、『自社の特徴は何か』を真剣に考えて、普段気付きにくい『自社らしさ』をお客様の視点で捉えることができれば、それを敢えて『ハイ!と手を挙げて』“強み”・“尖がり”として自ら作っていく、そんな気構えが必要なのではと思うのだ。


弊社はホームページ作りを通じて、企業様の『特徴』の表現と、『強み』作りのお手伝いが出来ればと願っている。

2008年08月28日 23:03
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