木幡社長ブログ

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キーワードについて考える(その3)

「自社にとっての重要キーワードが何であるか?」ということについて定義することは、自社のホームページをより効果的なものにするためにとても大切なことである。


さらに出来れば、数多く挙がりそうなキーワードの中でも、まずは、最も大切な【最重要キーワード】が何であるかについて、必ず1つか2つに絞り込んで頂きたい。


というのも、現在、WEBマーケティング上で最重要ともいえる検索エンジン対策(SEO)を考える上では、欲張って多くのキーワードで、それぞれ上位検索を狙おうとしても実際には難しいからである。


そこで、限定して絞り込まれた最重要キーワードについては、ホームページ構造上でのSEOチューニングを施し、その他のキーワードについては、オーバーチュアGoogle AdWordsなどのPPC広告(クリック課金型広告)を併用されることをお勧めする。


また、【最重要キーワード】を選定することは、マーケティングの分野の用語で、USP(Unique Selling Proposition)といわれる「自社ならではの独自の強み」を考えることや、以前に紹介したBASiCS理論の各要素を考えることにも通じる。


また、一昨日と昨日のブログ記事で、キーワードについて考える際に、キーワード選定支援のための各種ツールと、アクセスログ解析の活用をご紹介したが、いずれを活用する場合も、常に顧客の視点で考えることに留意することが最も重要なポイントとなる。


がしかし、この顧客の視点のキーワード選定が意外と難しい。
では実際に、顧客視点のキーワード選定を、具体的な事例でもってお話したい。


ある住宅リフォーム会社があり、そこはお風呂の設備リフォームが最も得意であった。


そこで、当初考えられた最重要キーワードは、同社で最も修理工事件数の多い風呂釜の修理を取り上げ、『風呂釜 修理』が挙げられた。


しかし、キーワード選定ツールなどから見ると、実際に検索数の多いのは同社が当初選んだ『風呂釜 修理』ではなく『風呂 修理』であった。


考えてみれば、リフォーム専門会社にとっては、お風呂の中でも、実際に壊れやすい火を焚く「風呂釜」が当たり前の用語となっていた。


しかし、一般の方には、実際に屋外に取り付けられていたりする風呂釜が壊れていることが目に付くのではなく、お風呂の調子が悪くなれば、"浴槽”や"風呂釜”といった細分化された「風呂釜」の部分を特定するのではなく、単に『お風呂の修理』というのが、普通に出てくる言葉なのだ。


また、こんな例もある。あるファイナンシャルプランナーの方は、当初『節約』というキーワードを最重要キーワードとして考えていらした。


しかし実際、このキーワードではそこそこヒットして反応はあるのだが、メールでのお問い合わせが増えても、実際に仕事となる良いクライアントにはなかなか巡りあえなかった。


そこで最重要キーワードを考え直し、『節税』とすることにして、ホームページもチューニングし直した。


するとそれまで多かった家計のやりくりを考える一般の主婦の方などのお問い合わせから、実際にクライアントとなる高額所得の方からの問い合わせが増え、受注を獲得できるようになったという。


このような実例からも、実際の自社にとって相応しい顧客が誰であり、その顧客がどのようなキーワードを使うのかについて、徹底的に吟味することが重要であるといえよう。

2008年08月06日 23:58
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