木幡社長ブログ

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大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」

連休の間の日曜日に大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」に妻と生後半年の娘を連れて行ってきた。


なにわの海の時空館
同所は2000年7月に開館し、大阪青年会議所の先輩でもある作家の石浜紅子さんが館長に就任されたということは前から知っていたのだが、恥ずかしながら今回が初めての見学であった。


しかし、行って見ての感想は、体験型でエンターテイメント性溢れ、子供も大人も楽しめる実に素晴らしい博物館だ。


海洋都市として古代難波津の時代から、物流・文化の拠点として発展してきた大坂のまちのなりたちや菱垣廻船の海洋船舶技術を身近に体験できる展示と、江戸時代の町人パフォーマンスは見学者を楽しませてくれる。


同博物館は大阪市制100周年記念事業として昭和58年〔1983年〕から17年かけて建築準備され、博物館の目玉であるドームの中央に設置復元された全長30mの菱垣廻船「浪華丸」は、調査から含めると6年かけて復元建造され、1999年には実際に海上を試験帆走するという夢とロマン溢れるプロジェクトであったようで、大阪市も粋なことをしたものだなと感心した。


余談になるがその他にも大阪市は、一般市民が航海を体験できる日本で唯一の航海練習船の「あこがれ」という帆船を所有していて、一般の市民・子供を対象としたセイル・トレーニングは人気のようだ。そんな、「あこがれ」の紹介もされていて興味深かった。


入館から気が付けば、3時間もじっくり楽しめた。


実は、私は「大阪歴史博物館」「住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館」など、その他の大阪の博物館も大好きだが、この「なにわの海の時空館」もこれらに通じるものがある。
これらはいずれも“大阪の博物館は凄い”と、我々大阪人がもっと誇りを持って愛すべきところではないかと思う。


大阪には他にも、世界に誇れるような、大阪市立東洋陶磁美術館(西の英国パーシヴァル・デイヴィッド卿コレクションと東の安宅コレクションといわれる世界2大陶磁コレクションのうちの1つである「安宅コレクション」を中心に東洋陶磁専門の美術館としては世界第一級の質と量を誇る)があったりするが、しかし、こちらも世界第一級の美術館であるということを、いったい大阪市民の内どれだけの人がそのことを自覚しているのだろう。


以前から私は思うのだが、大阪には数多くの文化資源の宝庫であるのに、大阪人にはその自覚があまりないように思う。


大阪の復興には歴史の再認識と文化力の向上が大切だと思うのは、私だけだろうか?

2008年09月16日 20:42
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