木幡社長ブログ
[2009年04月] カテゴリー
2009年04月01日

半年ぶりの投稿

今日は4月1日エイプリルフール。


昨年秋に風邪で体調を崩して書きそびれたまま半年もお休みしてしまったこのブログ。


エイプリルフールだからという訳ではないが、今日はこんな日だから、そろそろまた
何か書き始めようかと思い立った。


こんなに間が空いてしまうと、いざ何を書こうかと迷ってしまうが、最近聞いたお話で興味をもった話題について触れてみたい。


先月、私の所属する大阪市青年経営者連合会という団体が、毎年、他都市の同様の団体と交流の意味で開いている大都市青年経営者交流研究大会という会があり、今年は横浜市が当番都市として同大会を開催され、そこに参加して来た。


そこで来賓としてお見えになった中田宏横浜市長のご挨拶のお話が大変興味深かったのでご紹介したいのだが、それは「築地の野口屋という豆腐屋さん」の話である。


100年に一度といわれるような不景気になってしまったこのご時勢に、中田市長がご紹介されたのはこうした時代にも負けない元気な中小企業の話である。


この野口屋という屋号のお豆腐屋さん、東京では今、話題のようである。
なぜ話題かというとその販売スタイルだ!
創業6年目のこのお豆腐屋さん。築地を中心に今では15店舗のお店を持つお店だが、その販売手法は、店売りではなく昔懐かしいリヤカーでの引き売りだという。

築地野口屋(株)ターベルモーノwebサイト築地野口屋 (株)ターベルモーノwebサイト

パ〜〜プ〜〜。(トー♪フー♪)というラッパを吹きながら、東京の下町をリヤカーで豆腐を売り歩くその販売スタイルは、中田市長曰く、それはけして単に懐古主義やレトロブームに乗ったというような訳ではないというようだ。


むしろ今の時代のニーズ、時流に則していて、そこには、ある一貫した企業理念が流れ、理念経営されているのだという。



この築地野口屋という屋号のお豆腐屋さん、正式な社名はこれも面白いのだが、「株式会社ターベルモーノ(「食べるもの」をもじっているらしい)という会社で、同社のホームページで企業理念のページをみるとそこには、「食育」、「リサイクル」、「高齢化社会」、「防犯・防災」、「ニート・フリーター」という時代を象徴するキーワードの5つの柱が記されている。


私が実践するマクロビオティックの分野でも常食材であり、日本古来の食文化の一つである豆腐や湯葉は、食の安全が叫ばれる現在に、もっと見直されるべきものだと個人的にも思う。


地球温暖化防止や、リサイクル、リユースがテーマとなる昨今、ガソリンを使わないリヤカーはなんとエコなことだろう。


高齢化社会において、お年寄りに喜ばれるのは宅配や日常のコミュニケーションのある対面販売だという。


犯罪がますます増える傾向の都市、そして災害における備えとして、防犯・防災のニーズが高まっているが、地域密着型販売の同社のスタイルは、この防犯・防災にも地域の一役を担うという。


そして同社は、ニート・フリーターの積極雇用を意識して取り組み、彼らの労働意欲を駆り立てる活躍の場の提供で社会貢献を果たされている。


こんなふうに
どうやら、けして流行を追う訳ではないが、本質部分でこうした時代のニーズにもマッチした同社の企業姿勢が成長の秘訣のようである。

2009年04月01日 23:45 | コメント (0)