木幡社長ブログ

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お客様事例紹介 (株)ウエロクカトウ様

昨日まで、数回にわたって『ブルーオーシャン戦略』についてまとめてみたが、そこでは【バリュー・イノベーション】という価値の再定義がテーマであった。


『ブルーオーシャン戦略』のアプローチとは違うが、弊社の制作事例の中でも、過去にこうした価値の再定義について考えて、リニューアル構築したサイトがあるので事例としてご紹介してみたい。


そんな事例としてご紹介する株式会社ウエロクカトウさまは、その社名にもあるとおり、大阪の中央区上本町6丁目(通称で上六)でカップ・トロフィー・バッジ・旗・楯・額などを扱われるお会社だ。


株式会社ウエロクカトウ webサイト株式会社ウエロクカトウwebサイト
2004年に、ホームページの全面リニューアルをさせて頂いたのだが、制作前のお打合せで、同社の山本社長がこんなお話をされた。


昔、あるテレビ局がバラエティー番組で、街なかに優勝カップやトロフィーや楯などを置いて、誰かが持っていくか?という企画をしていたそうだ。


その企画の意図は、それらの品物が“必要ないものの代表”として取り上げられ、誰も持っていかないだろうという内容だったようだ。


これには社長も、
「ほんなら、うちで扱うてるもんはみんな、不要品か?」
と随分と気分を悪くされたそうだ。


しかし、数分すると全て誰かが持って行く結末でホッとしたそうだが、いわれてみれば、確かにこうした品は普段はあまり意識することも無く、この番組のように乱暴な言い方をすると、普段は必要の無い物のように思われるかもしれない。


しかし、これらの品は皆、何かの記念に創られたり贈られたりと、贈る人や、受ける人の“思いが込められた品”のはずで当事者達にとっては貴重な意味深いものだ。


そしてまた、その利用シーンによっては、非常に効果的な「思い」を伝えたり、「意識向上」のためのツールとなる。


同社の商品はカタログを拝見しても、かなりの数に圧倒されそうな商品群であったが、まずは、それらの商品について、そうした具体的な、“その商品が活きる効果的な活用事例のシーン”をホームページで紹介することを心掛けた。


そしてもう1つのポイントは、ターゲットを特に“企業様”向けに絞込んでみた。


より具体的なターゲットイメージとしては、若いベンチャー創業者や歴史有る会社の2代目・3代目で第2創業を志す人、また組織を活性化させようとする前向きな経営者の方である。


よく考えて見れば、これらの品物は、結構企業でも利用されている。


社章・社旗をはじめ、永年勤続表彰や、社内コンテストの賞、その他販促ツール、周年記念品など・・・


そうして、山本社長さまとご一緒にホームページを考えながら、商品定義をあらためて見直して到達したのが、


「元気企業を応援する、やる気を育むモチベーション(意識付け)ツールの提供」


という観点だ。


呼びかけは、「元気になりたい企業様へ!」


同社は、店舗小売もされているが、業態的にはメーカー・卸商社的な要素が大きく、それ以前までは一般の法人企業を直接のお取引先としてお取引されることは少ない様であったが、ホームページをリニューアルさせて頂いて、実際に、対象と定めた企業様より直接に引き合い注文が増え、これまで沢山の社章をはじめとする商品を納入されてきた。


そして、こうした新たなお取引先は、また数年すれば周年記念であるなど、同社の扱い商品を利用される潜在需要を持っておられるケースが殆どだ。


このように商品と顧客の再定義による新たな市場の創出の道が、私はどの企業にもあるのではないかと思う。

2008年09月08日 23:12
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