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廣田式 O-P-Q-R-S-T-U 読書法

私は大学では社会心理学を専攻した。大学時代の恩師、廣田君美先生は現在もご健在で毎年1度は先生を囲んでの懇談会でお目にかかる機会があるが、先生がいつまでもお元気でいて下さることは嬉しいものだ。


さて今日は、その廣田君美先生から、20年前にお教え頂いた読書法をご紹介したい。


それは『廣田式 O-P-Q-R-S-T-U 読書法』というものだ。


これは、私たちが学部3回生の専門課程に入る際、まず第一番に「学ぶ者の心得」として、伝授されたもので先生オリジナルの「学び方の極意」を含んだ読書法だといえる。


『「O」= Object(目的)
志を立て、目的をもって本を読もう!何事も目的をもって取り組む姿勢が成果を変える。学ぼうとする姿勢「学び方」が重要!


『「P」= Plan(計画)
物事を成そうとするには、目的の次に計画が必要。学習にも計画が必要なのは言わずと知れたこと。本も計画を立てて読もう!


『「Q」= Question(疑問)
なぜだろうと、いつも疑問の観点で!世の中には、普段何気ない事も少し違った視点で見ることによって、偉大な発明・発見が生まれた事例も多い。(ここでの先生の例え話は、今でも忘れないのだが、森でキツツキを見て、何故キツツキはあれだけ木を突付いて脳シントウを起こして倒れないのだろうか?という疑問からキツツキのくちばしの構造を研究しそしてヘルメットが生まれたらしい。)


『「R」= Repeat(繰り返し)
人間という生き物は物事を一度ではなかなか理解できなもの、繰り返しが大切!


『「S」= State(はっきりと述べる)
本当に理解しているかどうかの指標は、自分の言葉で人に語れるか?また、文章として記述できるか?である。得た知識は自分の言葉で人に語り伝えよう。友人や家族にも伝えよう!生徒ばかりでなく先生役を買って出よう!


『「T」= Try(実践する、試す)
いくら本で読んだ知識を沢山持っていても実際にそれを使いこなせなければ意味が無い!“体得”して初めて「知識」が「智慧」となる。Let's try!!


『「U」= Understand(理解する、分かる)
ここま出来てやっと“理解できた”、“学んだ”と言えるんだよ!


私自身大学を卒業し20年近く経っても、先生が“熱く”伝授くださったこの読書法の内容をこのようにはっきりと記憶しているが、頭文字を使ってこのように物語って伝えて下さるという力は凄いものだと改めて思う。


この読書法は今でも私にとってはとっては大事なもので、最近始めたこのブログも State〜Try のうちだと思え改めて先生には感謝している。


ところで、先生の門下生としてオリジナルそのままでのご紹介ではきっと許されないと思いこの先生の読書法の「T」=Tryに、私なりに少し付け加えて見た。


「Think」(考える)自分なりに考える。深彫りして考えてみる。その本質は一体何か? いろいろ考えてみる。その際には、「Q」= Question(疑問)の視点に加えて「Transpose」(置き換えて)あるいは「Translate」(翻訳して)考えてみるのはどうだろうか?


 私が最近よく読むビジネス書などもアメリカの翻訳本などが多かったりするが、事例がどうもアメリカ特有のことであったり、大企業向けでの話であったりするケースが多かったりする。これを置き換えて、自分に身近なところではどうだろうか?
日本ではどうだろうか?中小企業ではどうだろうか?とか、一般にはどうか?
とかいろんな視点に置き換えて考えることで、いろんな気付きが得れるのでこうした視点がとても重要だと思う。


また、ビジネス書やハウツウ物ものだけでなく、小説やエッセイなのどのジャンルあるいは読書のみならず、その他の文化や芸術あるいは、日々の身近な出来事からも「学ぼうとする姿勢」が多くのことを教えてくれる。


良い師、良い書物との出会いは人生を豊かにしてくれるものだ。

2008年08月25日 23:21
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