木幡社長ブログ

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趣味のオーディオをマーケティング的に考えてみた

今日は休日なので少しだけプライベートな領域の趣味の話をしてみたい。

私の趣味の中でもここ数年来、一番関心のあるものといえばオーディオなのだ。
がしかし、このオタクな領域のマニアックな話をいきなり具体的に話をしたところで、こうした事にあまり関心のない方には退屈な話でしかないだろうから、このブログでこの趣味領域のことについて語る場合にも、ほどほどに、必ずマーケティングの視点か、WEB分野の視点で何かを紹介することにしておこう。

さて、オーディオというものが趣味といっても、一般の方の中には、音楽を聴くステレオ装置がなぜ趣味の領域に入るのかと理解出来ない方もあるかもしれない。

またこうした機械ものの世界は、やはりどういうわけか、圧倒的に男性分野の趣味ジャンルのようであり、従ってオーディオ趣味の人で妻帯者の方は、大抵、奥方には金のかかる道楽としか思ってもらえないのが、一般的なようである。


まあそれはともかく、改めてこのブログの記事として、マーケティングの視点で趣味のオーディオを考えようとしてみると次の疑問が湧き上がった。


いったい自分と同じようなオーディオを趣味とする人の、趣味人口はどの程度いるのだろうか?


そこで趣味人口を憶測する方法を考えてみると、まず思いつくのは、専門雑誌の種類とその発行部数がどの程度かということだ。

オーディオの専門雑誌の種類については、さすがに自分の興味分野だけに詳しいところだが、自身が欠かさず定期購読している雑誌だけでも、月刊誌1誌と季刊雑誌が4誌の計5誌もある。
一般に雑誌の種類を調べる方法としては、大型書店や図書館に出向くのもいいが、雑誌ネット雑誌のオンラインショップ fujisan.co.jpで探すのが良いかと思う。

しかし、では雑誌の発行部数は?となると、これは雑誌出版社に直接尋ねればいいのかも知れないが、ひとまずネット上でリサーチする方法がないかと考えると、社団法人日本雑誌協会という団体があり、ここで代表的な各誌の発行部数が公表されている。
ちなみにオーディオ雑誌としてはかなり技術寄りの「MJ無線と実験」という月間雑誌が6万部とのこである。


その他の方法を考えると、年に何度か東京や大阪で開催されるオーディオ・ショウ展示会の来場者数は何名ぐらいか?ということに視点が移り、これもネットリサーチしたが、大阪の日本橋オーディオ店会が昨年主催の展示会来場者数は2日で2,176名とのことだ。


では、市場規模はどの程度なのか?
恐らく厳密には販売流通の何らかの定量的な数値を入手できればいいのだろうが、これについてもネットリサーチで情報を入手できないかと探したところ、あるマーケティング会社が調査したレポートの概要のみが下記に公開されていた。

2007年度MDB市場情報レポート「高級オーディオ」抜粋版
市場規模は2006年度で332億円、ここ数年年率4.5%づつぐらいの増である。


また工業製品の工場出荷生産数と金額は、経済産業省の工業統計調査からも判断できるだろう。もちろんこちらも公的調査資料だからネットで閲覧ダウンロードが可能だ。

こう考えると、ネットでもある程度のことは調査可能だといえる。

この他には実際に小売店舗の売り場面積の動向や、メーカーの新製品情報などで市場の動向はある程度推測できる。趣味の分野だと敏感になりやすいので、実際、近年高級ホームオーディオの市場は活況であることを、私自身実感しているが、いろいろ調べるとそれを裏付けるデータが探せるものだ。

というわけで、今日は趣味のオーディオの話をするつもりが、すっかりマーケティングの話になってしまった(笑)

2008年07月06日 23:58
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