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昨日今日は、家業である(株)木幡計器計器製作所へのご来客で大正区の事業所にて従事した。
現在、弊社の顧問としてご協力を頂いているのは、弊社のお客様で大手ボイラーメーカーの元購買部長としてお勤めになられていた方である。
厳しくも大変人情味の深い顧問には、ご在職中より大変懇意にして頂き、現在の弊社の主力お取引先の多数をご紹介いただいた。
そして定年退職をされた機会に、遠方ではあるが是非にと弊社にお迎えして、今は年に数度ご来阪頂き、弊社にて社員の指導と社内改善並びに営業サポートを頂戴している。
今回は、昨日と今日の2日間にその顧問のお声がけで、某バーナーメーカーの社長様と、顧問のご紹介で数年前より、弊社とお取引を頂戴しているポンプメーカーの取締役営業副本部長様と、そしていつもご支援を頂いている某商社の大阪所長様、某商社の営業係長様と4社6名の方々に工場見学をして頂きご面談を頂いた。
そして皆様方に、営業的な視点を含め、大変貴重なアドバイスを多数頂戴した。
弊社(株)木幡計器計器製作所は来年、創業の明治42年より数えて100周年を迎える。
その節目の年を目前にして、ここ数年の多くの取り組みにより、少しづつではあるが着実に体質改善を遂げてきており、成果も見え出して来ている。
それも顧問をはじめ、弊社をご支援いただく多数の方々や、いつも頑張ってくれている社員の皆さんのおかげであると、本当に心より感謝申し上げたい。
また、私はこの2日間で改めて弊社の強みは何か?という点を考えさせていただいたのであるが、やはり改めて思うのはその一番の源泉は人的資源ではないかと思う。
私たちはこうしたご支援いただく方々のおかげで、これまで100年もの長きにわたって事業を営んでこれたのだと思う。
そして、その人的資源となる人と人との関係には、共感を生み出す物語がいつも介在していたのでは?ということに気づいた。
そもそも顧問との20年以上来に及ぶご縁も、弊社の先代社長で私の祖母が社長就任後のご挨拶に一人でご訪問したのが切欠であったという。
当時、こうした工業製品分野の会社の経営者としては珍しい60歳程の女性社長が、たった一人で大手企業に恐れずご挨拶に伺ったのは大変珍しいことであったようだ。
そこで先代社長は、弊社の歴史と自らの思いを語り、それに感銘して下さった当時購買ご担当であった現顧問が、その後、それまで6,7社の計器メーカーと購買お取引のあった中、弊社一社に統一頂いた経緯がある。
そんな祖母である先代社長との出会いが顧問にとって物語となり、顧問はこれまでご紹介頂いた多くのお客様にもいつもこの物語を語って下さった。
昨日のブログ記事で、マーケティングにおける物語の重要性を解説したセス・ゴーディンの新刊著書を紹介したが、実は思えば、弊社にとっては、このとても貴重で稀有な顧問とのお出会いのご縁にも、こうした物語が起因していたのだと思えた。