木幡社長ブログ

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感性価値を伝えたい

今日は、先週伺ったポケット玩具のメーカー様に、提案をさせて頂いた。
サイトコンセプト提案であったが、大変気に入っていただけたようだ。


弊社がご提案したのは、単に製品を販売するのではなく、『感性価値』をお伝えするサイト作りである。


『感性価値』とは昨年より、経済産業省が推進する感性を軸にした新しいものづくりの価値概念であり、日本のものづくりが培ってきた性能、信頼性、価格に続くあたらしい4つ目の軸として提唱されている概念である。経済産業省は、感性価値を「生活者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることによって顕在化する価値」と定義づけ、価格対機能や性能といった評価軸では、海外製品との国際競争力を失いつつある日本のものづくりにおいて感性価値を高めることが新たな差異化を生み出すとしている。


今回のポケット玩具メーカーの『感性価値』は、そのDNAとも言うべき創業者がおもちゃ作りに懸けた情熱と夢のものがたりである。

今日はまた新たにそんな創業社長の素敵なエピソードをたくさん伺えた。

現に私たちが既に感動共感している。
これをどううまくお伝えするかが私たちの仕事の役割である。


今日は30年前に37歳の若さで亡くなられた創業社長のお写真をはじめて拝見した。

写真は日に焼けすっかり色褪せたセピア色であったが、そのお顔は精悍で澄んだ目をしておられ、私たちに、「世界の子供たちに夢を」と思われていた思いを再び現代に!と訴えかけていただいているような感じであった。


また帰り際には現社長から、「先代社長が亡くなってから、私も仕事を通じて人のお役に立ちたいという思いで、今日まで事業を続けてきました。今回ホームページリニューアルを考えるにあたり、こうして一緒にお話していると、自分たちの仕事が多くの方々の子供の頃の思い出や夢と関わる製品として改めて見直され、なんだかわくわくしてきました。」というようなとても嬉しいお言葉を頂戴した。


まだ何も出来ていないのにそんな風に感じていただけたことは何より嬉しい。

まさにこれが感性価値なのだろう。

これからとても遣り甲斐のある仕事に私の拳にも力がはいった。
良いホームページにしなければ!


帰りながら、そうだ、私たち自身も、こんな感性価値をうまくお伝えするホームページづくりがしたかったのだと、私たちにも顕在化した思いを感じていた。


【参考サイト】
経済産業省 感性価値創造活動の推進
感性価値創造バンク 財団法人機械産業記念事業財団(TEPIA)
感性価値創造関連映像 財団法人機械産業記念事業財団(TEPIA)

2008年07月17日 23:56
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