木幡社長ブログ

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情報の川下から川上へ(その2)

昨日に引き続き、「情報のソース(源)に近い、情報の川上に立つ」ことで買い手との関係性を優位に導いた事例をご紹介しよう。


以前、弊社でホームページを作成させていただいた先に、あるオフィス家具の販売と、事務所のオフィスレイアウトや内装工事を手掛けられる企業があった。


この事務所レイアウトや内装工事となると、その主な需要は、オフィスの移転に伴うことが多く、お仕事の依頼も賃貸事務所を仲介される不動産業を介しての依頼が多いようであった。


つまりこの場合は、事務所レイアウト内装工事業は、不動産賃貸業から仕事の依頼を請けるので、不動産業に対しては川下の産業といえる。


さらに、通常事務所の移転といえば、移転を考える買い手である事務所のユーザーは、転出の意向を家主に移転の数ヶ月前に告知して転居の準備をしなければならない。


この転居の告知は半年前というケースも多く、既に半年前から事務所の転居は決まっていても、事務所レイアウト内装工事業者が、新しい事務所を仲介した不動産業から情報を得て、仕事の依頼を請けるのは、移転の少し前であるケースが殆どである。


つまり、確実に半年も前から潜在需要を抱えた買い手がいるにも関わらず、情報の川下にいる事務所レイアウト内装工事業者にとってはそれを知るのは移転の直前で、場合によっては提案の時間的余裕が少ないケースも考えられる。


そこで、弊社がご提案したのが、情報提供型サイトの運営で情報の上流に立つことである。


全国貸事務所・オフィス移転ナビ全国貸事務所・オフィス移転ナビwebサイト
その情報提供型サイトのコンテンツは2つである。


1つは、全国の賃貸事務所物件の仲介を専門に手掛ける不動産業者のデータベース型リンク集と、もう1つはオフィスの移転に関する手引きマニュアルである。


このような“ユーザーにとって便利な機能や情報を有するコンテンツ”を私は【キラーコンテンツ】と定義付けている。


こうした情報提供型サイトを運営することで、今までは、川上にいた不動産業に対して、川下で仕事の依頼を請けていただけであったが、今度は不動産業サイトのリンク掲載の場を提供し、情報を上流から流す立場に逆転した訳だ。

2008年09月12日 21:55
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